築60年の建物で住宅だった室をオフィスに改修して、先日そこに引越した。
建築家の仲間2人と、総勢3名の共同オフィスとして、「ときにわオフィス」と名付けた。
古い集合住宅の間取りは皆似ていて、そこは昔の公団みたいな和室の続き間だった。
3人で話合って、それはそれで悪くないけれど、オフォスで使うにはちょっと・・と思い、ワンルームにしようと決めた。
でも、昔の間取りの痕跡は残そうとか、大きなテーブルを入れて、そこを作業場にして、三々五々人が集まって、とか、いろいろ意見を出し合ってデザインを決めていった。
次に施工者を決める段になって、
稲吉さん(nitehi works)に相談した。単なるリノベーションではなく、その場(改修前)の特徴を読み取って施工をしている人で、稲吉さんが加わってから、デザインがまた変わっていった。
アイデアのバリエーションが増えていって(勿論全てのアイデアが採用された訳ではないけれど)設計者と施工者の相乗効果で空間のイメージが膨らんで、一言で言うと、新しい事をやっているような実験性があったり、でも懐かしいような懐古性があったりして、不思議な、でもとても楽しい体験になった。