今日届いた「TOTO通信」。
数年前に他界された阿部勤さんの特集だった。
阿部さんの人柄を知る人なら、僕に限らずこの特集号が感慨深いものだったと思う。
僕も何度かお話しする機会があったけれど、自然体で飾らない方だった。建築家としては足元にも及ばない僕に対して、フラットにお話をしていただいたことを覚えている。
この特集は、遺作となった「自由の家」をスポットを当てて、共同設計者、施主、それから盟友であった室伏次郎さんらが、阿部さんとのエピソードを語っている。
「自由の家」の設計に焦点を絞って、そこで繰り広げられた多彩な逸話や経験を語ることで阿部さんの深みのある人間性を表しているだけでなく、具体像を鮮やかに描き出している。
確かに、阿部さんってそういう人だったなあ、と思った。
室伏さんの最後の言葉が印象的だった。
「阿部さんは自分の思いを映し出すものを最後に作った、本当に幸せな人だったと思います」
