心地よい一日  2025/09/30

内田祥士先生のお話1「営繕」

昨日、内田祥士先生のレクチャーを聞きに、JIA会館を訪れた。
住宅の営繕に関わるお話で、内田先生が生涯のテーマとしている *1「営繕」について、戦後の住宅はどうか?というお話。

住宅に「工業化」の概念が入って以来、使い捨てと言っちゃなんだが、
『住宅が「耐久消費財」「買換需要喚起」など”家電”や”車”みたいに扱われて、その耐用年数が20年というはいかがなものか?』
『工業化の概念が定着する以前は、住宅は修理をしながら(営繕)使い続けるのが普通だったし、現在から見てもその方が得策ではないか?』
という議論だった。
途中の工業化→商品化についての論考は、フォードやGMなどアメリカの自動車産業(工業化→商品化)の歴史を踏まえた、知識社会学としても説得力のある面白い話だった。

ところで、開演のちょっと前、中庭で内田先生とお話しする機会があったのだけど、その話も面白かったので、それは次回に。

*1「営繕」
建築物の「営造(新築・増築)」と「修繕」を合わせた言葉で、建物や設備の維持管理に関する業務全般を指します。

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