コンクリートの話 ー続きー
前回(コンクリートの話-1)は、コンクリートが、地球温暖化にとっては敵、という話で終わった。コンクリートの原料であるセメントはその生成過程で、無茶苦茶にCO2を排出するからだ。
ではここで、セメントの製造過程を見てみよう。セメントは石灰石を燃焼させて作る。石灰石の化学式はCaCO3で、それを燃焼させると CaO+CO2となり、CaO(セメント)と、CO2(二酸化炭素)になる。つまりセメントを生成するとついでに二酸化炭素も出ちゃう、という訳だ。
(ん?化学式が出てきて難しい?・・・大事なとこだからもうちょっと我慢して読んでね・・)
ところで、コンクリートの化学式は、Ca(OH)2.である。セメントが水と化合してできるのだが、その際に水酸化物イオン(OH)を含むことになる。
で、このOHを含むコンクリートは、時間が経つと大気中の二酸化炭素(CO2)と結合して、水と炭酸カルシウムになる。
(こんなイメージです)

この現象を「中性化」と言って、一般的に鉄筋コンクリート構造にとってはよく無い現象、と言われている。鉄筋が錆びて爆裂してしまうからだ。
ただ、コンクリート自体の強度は問題ないそうで、
ということは、鉄筋を使わなければ良い、と言うことになりはしないか?
コンクリートは経年変化で自然に中性化する訳だから、それは大気中の二酸化炭素を吸収する、という話になる。
例えば舗装にコンクリートを使う、とか、プレキャストコンクリートを使う、とか、鉄筋を使わない方法はいくらでもある。
街にあるコンクリートは、日々大気中の二酸化炭素を吸収している(樹木と同じ)と考えられる。
樹木と同じ、とは俄に信じがたい話だが・・・なんとも、エコな話、でした。
詳しくは、東大の野口貴文先生がお話しして下さってるので、こちらをご覧ください。↓ (西沢さんとの対談の終盤 17:00分あたりから)