更新情報  2025/08/25

学校校庭の片隅にある居心地のいい場所

今日は、現場コンクリート打設に立ち会った。
今、某学校の改修工事で、工事現場に通っている。

ところで今回の主題は、校庭の片隅にひっそりと、でも心地よい居場所、を発見したので、紹介します。




現場監督によると、予算が厳しいので今回ここを仮作業スペース(現場小屋の代わり)にしているとか。

日差しを遮ってくれて、植栽の蒸散化作用があるからか、涼しい。
監督さん、良い打合せスペースを見つけた。(笑)
(と言うわけで、ここの第一発見者は現場監督さん)

そして、よく見ると、メッシュ状の椅子が・・・・
まずは写真をご覧ください。

地面に金物の杭を4本刺して、そこに直接トラスの脚を溶接し、メッシュを四角く折り曲げた座を載せている。
シンプルながら、よく考えられたデザインで、メッシュの筒状の座は、長手方向の曲げ応力を負担して、脚トラスの上に乗っけているだけ。
1.3mほどのスパンが飛んでいる。

繊細な金物が、涼しげで軽やかな表情を作り、
対面にある標準設計のRC校舎が対比的。
この木陰は、椅子も含めて心地よい居場所を作ろうとする意図(デザイン)を感じた。
(標準設計の校舎にはそれが無い、という訳では無いが、設計対象をとするかマスとするかの違いで、違う人間を相手にしていることから生じる、というか・・・)

資料を調べたところ、1982年の設計で、設計者は横浜市の某設計事務所のようだ。
その設計事務所、残念ながら最近会社を畳んだようだった。

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