心地よい一日  2022/10/24

高松宮殿下記念世界文化賞

先日、高松宮殿下記念世界文化賞を受賞したSANAAの記念公演があって、鹿島KIビルに出かけた。
あえて説明するまでもないけれど、この賞は、絵画、彫刻、建築、音楽、映像などで、世界的に活躍した(している)人が授かる賞で、今年も、それら5部門で受賞した人は、ジャンルの違いを超えても名前は知っている人たちだった。

SANAAの妹島さんと西沢くんの講演を拝聴させてもらったが、とても解りやすい話だった。
初期の頃、平面計画を中心に作品を作ってきたこと、そこで上手く行ったこといかなかなったことが次の作品につながったこと、そして徐々に、人を含む環境にがテーマになってきたことなど、具体的な事例を交えての説明だった。

僕も人前で話すことが少なからずあるが、難しい内容を平易に話すことはとても難しい。
平易な内容を平易に説明すれば専門家には退屈だし、難しい内容を難しく話せば、聴衆者は舟を漕ぎ始める。
そんなことを繰り返すうちに、徐々にわかってきたことがある。
平易な内容を平易に話すことも、難しい内容を難しく話すことも、実は、自分自身がその内容を深く理解していないのだ、ということを。

SANAAを初め、この賞に選ばれた人たちは、素人から専門家まで様々な人に通じる言葉と技術を持った人、なんだろう。


画像:© The Japan Art Association

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