休日の朝、トイレの便器に座っていると、廊下をダダダダダーッと走る音がする。 「お父さん、どこ行った〜?」と、声が聞こえる。 最近は、人としての機能・性能が過不足無く身に付いたというか、成長が著しいというか、人間としての基本構造を満たしつつある。 会話の切り返しも、運動の瞬発力も、1年前を思うと、雲泥の差である。 廊下を走る ダダダダダーッ が、どこか頼もしくもあり、微笑ましい音になる。 画:hiromichi yasuda