先日、東北工業大学の新井先生に案内されて、東北の海岸地域を訪ねた。訪れた海岸エリアは、災害危険区域に指定されていて、新たな建物はなく、重機と砂山とがある荒涼とした風景だった。この辺りには、集落が広がっていたという。まだまだ、風景を取り戻すには時間がかかりそうだ。この地で、震災復興の新たなプロジェクトが始まる。果たして、どんな絵を描けばよいのだろうか?どんな未来がふさわしいのか?荒涼とした地に佇んで、しばらくこの風景を見ながら何か役に立てれば、と思った。 写真:hiromichi yasuda