心地よい一日  2020/12/07

大学の同期

先日、大学の同期から、自宅兼仕事場を作ったから、と案内状が届いた。
それを見て、設計をしている他の友人を誘って彼の家を訪れた。

彼は、特にスタッフを雇うわけではなく、独りで住宅を設計している。大学卒業後はメーカーに勤めていたから、著名な建築家に師事したわけでもなく、ほぼ独学で住宅を作る方法を学んだようだ。本棚には、武藤章さんとか、天野太郎さんとか、吉村順三さんの作品集があった。

仕事場を見せてもらうと、大きなドラフター、1/100の模型、パースに図面などがあり、話を聞くと一案件ごとに、手描きのパース・手書きの設計図、模型は一つ、を必ず納品するとのことだった。パソコンができないからね、と謙遜していたけれど。

話を聞いていて、色々思うことがあったけれど、一つあげるとすると、彼は自分の生きる場所を自覚してしっかり確保している、地に足がついている確かさ、を感じた。

彼の住宅は、細部にわたって、丁寧な設計だった。

 

画:hiromichi yasuda

 

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