先日、西沢立衛さんの住宅を見せて頂いた。
豊田市の、瓦屋根のお屋敷が散在しているような古い集落の一角にあった。
門も塀も無い、いきなり住宅がドン、と建つ佇まいは、以前と変わらない確かに西沢君の住宅だったけれども、木造の納まりは、縁側、垂木等、在来工法が一般化する少し前の伝統的な日本家屋の雰囲気もあり、西沢君の住宅としては少し新鮮だった。
そういえば、近年縁側の様な中間領域に関心があるとどこかで書いていたのを思い出す。
最近は、GA JAPANに、『立衛散考』というエッセイで、建築にまつわる話を、特に型を決めること無く連載している。
構えて読む必要がなくてリラックスしながら愛読しているけれど、毎回ハッとする事が書かれているのは流石、いつも感心する。
これは、たぶん、書籍化されるだろう。
画;hiromichi yasuda