心地よい一日  2018/07/31

災害対策協議会に参加して

先日、川崎市の災害対策協議会、というのに参加した。
2011年以降、僕自身の意識が変わって[防災協力事業所]に登録した。

地震・津波に限らず、近年では集中豪雨など自然災害が多くなっている。
もしもの備えは必要なことだ。

ところで、その会議では今度の西日本豪雨の報告があった。
堤防は決壊、道路は土砂で埋って使い物にならない。数々の写真を見せられたけれど、無惨な映像を見ながら、こんな時に建築家に何が出来るかな?・・と考えてしまった。

東日本大震災の時も感じたのだけれど、インフラが破壊された時に、建築家(現代の建築家)は出る幕が無い。あるとしたら、一般市民と同じようにボランティアとして参加するぐらいではないか?・・これは逆説を言っているのでは無くて、一兵卒になることが最も現実的で確実に役に立つ事ではないか?と。

僕らは、戦後の建築家とは意識の上でもスキルの上でも、ずいぶん遠く離れた場所に来てしまった。
なぜならば、都市インフラを一から創らなければいけない時代と、都市インフラを前提に仕事を始めた建築家では、そもそも求められることが違いすぎる。
勿論、だから都市のビジョンを描ける戦後の建築家は偉くて、現代はダメという訳ではなくて、あくまでも時代の要請に応えた末に僕ら現代の建築家は存在している。

さて、こんな時代に今の若い建築家を見ているとまた少し変わって来たようだ。

画:hiromichi yasuda

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA