以前、遠藤勝勧さん*の話を聞いた時、日常の風景に大工さんが普通に存在していた事を思い出した。
遠藤さんは、少年の頃工事現場が好きで大工さんの仕事をちょくちょく見に行っていたそうだ。建築現場が自分にとっての学校で日常風景の中から木造について学び、その後19歳で菊竹事務所の門を叩く事になった、との話だった。
そういえば、子供の頃、気が付くとどこかで木造住宅の工事をやっていた。「建前」とかいって上棟式では餅を投げていた。大工さんが建設現場や近所の作業場で、ノコやカンナをかけているのが日常の風景だったけれど、最近ではブルーシートで中が見られない。
少年の僕にとっては大工さんが働いている姿はカッコ良くて憧れる対象だったたけれど、最近の建設現場はどんどんブラックボックス化している。
建設現場での人手不足が問題になっているけれど、現場を[見える化]すれば解決できると思う。
それほど、子供にとっては刺激のある場所だから・・・