心地よい一日  2018/06/28

木造について

今日、耐火木造の講習会に参加して新しい法規について勉強して来た。

近年、色々な方面で国産木材の利用を促進していているけれど、建築はその先頭に立っていて国を挙げてその需要を増やそうとしている。
木造が火に弱いというのはもう過去の話で、都市で耐火木造を作る条件は整いつつある。

世の中の流れは「コンクリートから木へ」みたいで、木材が好きな僕としては悪くないと思ってはいるけれど、国を挙げてワッショイワッショイになると少し引いてしまう。(こういうのをあまのじゃくと言うのかな?・・)

ところで、何故木が好きか?となると、少し考えてしまう・・・・・

例えば、木は、爪楊枝から伊勢神宮まで、割り箸から新国立競技場まで、歴史や生活のあらゆる場面で登場する。
弁当を食べるとき、当たり前のように割り箸を裂いているけれど、よくよく考えてみるとスゴい事である。
木を裂くのを繰り返す事で、木の肌触りや保温性、その強度(繊維方向に弱い)まで[皮膚感覚]で学習している。
木に詳しい科学者や建築の専門家でなくとも、木が作る空間の柔らかさ、暖かさ、強さ、耐久性、木の性能を身体で知っている。
こんな民族は日本人ぐらいだろう。

だから住宅を木でつくるとき、多くを説明し無くてもクライアントは理解してくれるのだ。

画:hiromichi yasuda

 

 

 

 

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