最近、関内駅の近くに事務所を引越した。
関内の南口から、事務所まで3分程の良い所なのだけど、途中に横浜市役所がある。
横浜で建築好きな人なら知っていると思うけれど、村野藤吾さんの設計。
朝の出勤の際、何故かいつも市庁舎に立ち寄って(理由はさておき)1階から2階に登るとき、その階段の手すりに関心させられる。建築家なら(建築家に限らないか?)細部まで丁寧に作っているのがよく解る。村野さんの階段へのこだわりは、建築界では有名な話だけれど。
手すりのデザインで注意が必要なのは、行って来い階段の踊り場の部分の納まりである。踊り場の部分では、下から来た手すりと上から来た手すりがぶつかる訳だけれど、そこで高さを揃えるて滑らかに繋げる。修業時代に手すり設計のイロハを教わったけれど、これがなかなか難しい。
村野さんの階段手すりは実に良く出来ていて、何度見ても、触っても、飽きない。丁寧な設計である。
堅木を柔らかくカーブさせて、握りやすい断面にしている。