心地よい一日  2017/06/29

プレイスWで大南信也さんと信時 正人さんに会う

市ヶ谷に、平松さん(高校の先輩)が企画・運営している、プレイスWという場(フォーラム)がある。
かいつまんで言うと、それぞれの方面で先進的な活動をしている人を呼んでのシンポジウムやミニコンサート等をやっていて、時宜を得た企画が多い。ちなみに、全て平松さんの自主運営である。

そこに神山町街づくりの大南信也さんと、最近その本を出版された信時正人さんが来られるというので、是非聞きたい、と足を運んだ。
神山町と言えば、今では過疎村の希望の星のような町である。

一枚の写真、「青い目の人形」から話が始まる。
1927年、日米友好の為に「青い目の人形」が神山町に送られ、それが戦争をくぐり抜けて神山町に残るわけだけれど、この人形を故郷アメリカに返すところから、神山町の街づくりプロジェクトが始まったそうだ。
最初は小さな話で、プロジェクトとも言えない程のものだったそうだが、偶然や必然を繰り返す中で徐々にプロジェクトは大きくなり、今では全国の見学者が後を絶たない程魅力的な街づくりプロジェクトになった。

大南さんの話を聞いてつくづく思ったのだが、人を巻き込んだ大きな仕事になる場合、最初の一歩がとても重要な意味を持つ。
仮に大きな石を動かす場合、最初の一押しをする(しようと思う)人が現れること。そしてそれを助ける人が徐々に増えて、動き始めたら更に大きな力となって石は回転し始める。

民間人である普通の人がよくぞここまでやったと感心し切りだったけれど、大南さんの話を聞く中で、なるほど人間的な魅力と意志の強さを合わせ持った人だなあと・・・・・神山町の成功が腑に落ちた。

画:hiromichi yasuda

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