心地よい一日  2017/03/27

石膏ボード(プラスターボード)

 

先日、石膏ボードで有名なY野石膏株式会社で、レクチャーを聞いた。
「石膏ボード」というのは壁の下地として使われる、一般的な建材である。(建築関係者なら誰でも知っているけれど・・)

その石膏ボード、代表的な性能として「耐火性能」がある。
レクチャーでは、何故火に強いか?を教えてくれた。

実は石膏ボード、重量の約20%は水(結晶水)なんだそうだ。実際、12.5mm厚の*3×6板では、3ℓ程の水が含まれている。だから熱しても熱しても、100度以上にはならない・・・という訳で、石膏ボードで囲ってしまえば、中は長時間燃えない、という訳だ。

最近続々と建てられている「耐火木造建築」は、石膏ボードと木材の組合わせである。つまり、都市防災としてのコンクリートの役割を木造が担うとしたら、石膏ボードは不可欠である。

実は今、木造の準耐火施設を設計中であるが、木材と石膏ボードの組合わせについて思案中である。

無色無臭、いつも下地の石膏ボードは、意匠上、何とも無個性な材料だが・・・現代建築では欠かせないものである。

画:hiromichi yasuda

*3×6板(910mm×1820mmの大きさ)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA