建築まめちしき  2017/02/07

リビングルームの話

設計をしていて、リビングルームというのは厄介なもの。

僕がもっとも厄介に思うのは、「溜まり」の作り方。
溜まりとは、例えば椅子に座って落着く感じ、そんな雰囲気を空間で作れたら、そこが溜まりになる。
椅子のすぐ後ろが動線になっていたら家族が行ったり来たりして落着かない。

そんなこんなで、ソファーやテーブル、(テレビ)を置いて、「据わりがいい感じ」がなかなか難しい。

長年設計をしていると、お!イイじゃん。・・・というのは、図面でおおよそ検討がつくのだけど、簡単に言うと「良い壁」「良い窓」「ほど良い広さ」がある時。

L字、(あるいはコの字)に壁で囲まれている。対角に大きな窓がある。壁と窓の組合わせが「溜まり」を作るポイントになるけれど、壁は重要。

例えば広すぎるリビングの場合は、家具やパーティションで、あえて壁を作った方が落ち着くこともある。

あ、そうそう、家具選び、これもとても大切なこと!

写真:方形の家2011 設計環境デザイン・アトリエ

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