昔からお付合いのある、トイレ屋さんの知人が事務所に来て、今度発売された［100年先まで汚れがつかない便器］を紹介してくれた。
興味深い技術で、少し前のめりになって聞き入ってしまった。
10年くらい前、新製品の紹介コーナーで、音楽が流れる便器が置いてあった。当時、蓋が自動的に開いたり（閉じたり）、好みの音楽が流れたり、と、、、、どうなんだろこれ？と首をかしげたくなる代物で、営業の人の説明を聞けば聞く程、その熱意とは反比例するように気持ちが遠ざかっていったのを覚えている。
でも、今回の技術はちょっと違う。
その技術の汎用性もさることながら、例えば、トイレから掃除用具置場がなくなるとか、トイレブラシを作っている町工場の社長さんの経営戦略が変わるとか、派遣のお掃除おばさん（おじさん）が居なくなるとか、ジワジワとその効果が波及していくだろう。
便器のデザイン（形）が変わるような技術ではないけれど、でもボディーブローのように効いてくる興味深い技術だと思った。
画：hiromichi yasuda