引き算のリノベーション

一年前の改修(作品:古市場アパートメント302号室改修)に続き、隣の部屋である303号室の改修工事です。
改装前は和室が2室(6畳+6畳)の続き間とダイニングキッチンでしたが、建具や壁を取り払って大きなリビングルーム+個室としました。

改修前

改修後
ここでも、昔の間取りが持つスケール感を踏襲していますが、柱は新しく取り替えています。新しい白木の色合いに合わせて、床もナチュラルな色合いのパイン材を使いました。 白木の木造柱は、空間に凛とした表情を与え、また欄間が抜ける事で、空間の広がりが感じられます。白壁との対比も合間って日本家屋が持つ清々しさをもたらしています。

隣の302号室と同じように、天井が貼られていた部分は、取り除き、躯体(コンクリート)を現しとしています。これにより、天井高さが高くなると同時に、インテリアにコンクリートの素材感が加わり特徴的な表情となっています。天井部分に露出していた配線類は、ケーブルラックに集め、金属質のモダンな表現としました。


壁や建具を取り払ったことで広くなったリビングルームは、窓からの採光を十分に受け、明るい空間となりました。個室とは引戸で仕切ることで、開放すればさらに大きな空間となります。またTVなどを設置する正面の壁を黄色く塗り、空間にアクセントをつけています。

キッチンとリビングルームとの境に、メッシュのフェンスを設置しました。色々なものをかけられると同時に、キッチンを柔らかく分節しています。。

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