横浜の家

3方が住宅に囲まれた狭小敷地。

「近くにとても大きな公園がある土地を見つけたんですけど、一度一緒に見て頂けませんか?」

当時土地を探していたお施主さんからの、最初のご相談でした。
近くに公園?どんな土地だろ?
早速、案内された場所に向かいました。

敷地は、間口5m、奥行き15m、の矩形、20坪程度の土地でした。奥に深く、しかも両隣と後方の3方が住宅に囲まれた土地。・・・
お施主さんはちょっとトーンの下がった声で「こんなに狭い土地ですけど、大丈夫でしょうか?近くに公園もあるから、お庭はいらないですけど・・・」と。
廻りに住宅でぎっしり詰まっている感じの敷地でしたが、直感的に3階建てにして上手く光を取り入れることが出来たら大丈夫かな、と思いました。庭が無ければ何とかなる・・・・かな?と。

早速、お施主さんの要望する住宅が納まるか、スタディを始めました。
要望は、駐車場・大きめなリビングダイニングと、個室2つと奥さんのワークスペース。納戸、ざっと見積もって、100m2もあれば納まる事を確認して、スケッチを始めました。

建物は、3.7m奥行き13mで、3階建て。間取りは、それ程苦も無く決りました・・・が、ちょっと心配だったのは、1・2階の部屋の暗さと隣の建物が迫っていた事でした。 3面住宅に囲まれていて、それ程窓を設けられない。しかも隣の一つの住宅は、こちらの敷地に対して軒先を突き刺す様に配置されていました。あまり採光条件がよくなくて、しかも見上げると、くの字に迫ってくる建物の屋根が・・・・

光を取り入れる工夫

そこで、光を取り入れる工夫として、2つの窓を考えました。

一つは、採光条件が良い唯一の方角(道路側)に大きな窓を設けて、2階と3階に同時に光を取り入れること。約3m×3mの大窓を作って光を取り入れると、予期した通り明るいリビングルームになりました。

もう一つは、トップライトを建物中央にとって、階段の吹き抜けを通して、1階まで光を届けたこと。特に1階は、壁から光を入れられないぶん、階段上からおりてくる光は効果的でした。

「くの字」に「くの字」で対応

最後に、隣の建物がくの字に迫っている問題ですが、ここはやっぱり逃げるしか無いだろうと。 隣に遠慮して、建物をちょっと引っ込めて、くの字の平面形状にしてすこしスペースをあけることにしました。

結果的に[くの字]の平面形状が特徴となった訳ですが、そんな理由でした。 リビングとダイニングがなんとなく分節したスペースになり、[くの字]平面は思いがけない空間効果となりました。

 

いかがでしたか?
不明点はお気軽にお問合わせください。
下記のスライドショーをクリックすると、拡大写真を見ることができます。
どうぞ、じっくりご検討ください。

横浜の住宅
横浜の住宅
横浜の住宅
横浜の住宅
横浜の住宅
ズバリ! 3方が住宅に囲まれた狭小敷地を!
   
場  所 神奈川県横浜市
構  造 鉄骨造3階
規  模 建築面積 39.90㎡
延床面積 114.68㎡
家  族 2人
敷地面積 68.65㎡