女性向けマンションのデザイン監修
東急不動産さんの知人が声をかけてくれました。 「女性が住むマンションですが、デザインをお願い出来ますか？」
女性が住むマンション……？
この仕事は、「デザイン監修」といって、僕の事務所が、意匠も含めての設計を全てやった訳ではありません。プランなどは、アドバイスをする程度に留まっていて、実施設計は集合住宅を専門にやっている事務所でした。
僕が引受けた部分は、屋内・屋外の表面の仕上材を決める事、キッチン・浴室・トイレ等の機器をセレクトする事でした。
それでも、いろいろな事が出来たと思っています。 例えば、5階建てのマンション、同じフロアが積み重なっていると、自分が今何階にいるのか判らなくなってしまう。だから、共用廊下の床は、例えば3階は赤、4階は青、と各階の色を変えました。
1階エントランスは、特に明るく、清潔感のある仕上にしたかったので、ガラスブロックを多用して、乱反射した光を屋内まで取り入れたり、床も明度の高いものを選択しました。
各部屋は、白い家具を基調にして、特に拘ったのは扉などの質感です。艶のある塗装で、すこし高級感を出しました。これから働き始める若い女性達が、初めて東京に出てきて部屋を選ぶ時の期待で胸膨らませた、前向きな想いの受け皿になりたいと思って考えました。
建物が映えるレッドロビン
外観は、白の少し大判のタイル張りです。タイルの大きさも、ガラスブロックの大きさにあわせて、全体の統一感を意識しています。 最後になりますが、外構植栽についても、少し意見を言わせて頂きました。 白い外観ですので、道路に面した植栽は、赤が良いと思いました。レッドロビンという、6・7月の若葉が赤くなる樹木があります。白い建物に対して、初夏は鮮やかな赤、その他の季節は緑になり、素敵な外観になったと思います。
いかがでしたか？
不明点はお気軽にお問合わせください。
下記のスライドショーをクリックすると、拡大写真を見ることができます。
どうぞ、じっくりご検討ください。
