八潮駅北にある保育園

部屋を繋げて、広く使える保育園

「新しい保育園を作るのだけど、安田さんにお願いできるかな?」

とのお施主さんの言葉から、このプロジェクトが始まりました。 以前、大田区の保育園(内装)を設計させて頂いたお施主さんからの再度の依頼でした。

短い工期の中で…

二度目の依頼はとても嬉しかったのですが、ただこの仕事は工期が短くて大変な仕事でした。

設計条件の整理、法規的な手続きを経て、実施設計、工事契約、施工まで、お施主さんからの話があってから、わずか9ヶ月半という、とても難しい条件でした。

この工期内でお引き渡しするのは、設計だけでは不可能だったと思いますが、幸いにもお役所、クライアント、施工業者さん等、様々な人達のご努力で、なんとか期限内に引き渡す事が出来た印象深い仕事となりました。特に、施工業者の現場監督さん(松永さん)は、大変なご苦労があったかと思いますが、とても感謝しています。

 

この保育園は、屋内外のスペースが広く見える(使える)ようになっています。 屋外の園庭は、標準の保育園から言えば決して広くは無いのですが、幸いにも周辺は農地で、通常の園庭以上の広さを感じる園庭となりました。将来的にはシンボルツリーとなるようにケヤキを植えて、園庭に木陰が落ちる計画としました。

 

引き戸で仕切って、「続き間」にできるように

屋内は、一般的な面積比で保育室が作られていますが、それぞれの部屋を「引戸で仕切る」事で、建具を開けると「続き間」となります。特に2階は、3・4・5歳児の部屋を繋げると、120m2程度のワンルームになります。 保育園でのイベント(例えばお遊戯会など)では部屋を広く使って、重宝しているようです。

この保育園では、アイデアを持った園長さんがイベントを企画していますが、部屋を繋いだり個室にしたり出来る間取りは、フレキシブルな使い方に対応できる保育園になったと思います。

反響しない天井だから、元気一杯声を出せる

内装材は、木材を多用しています。床はフローリング材、腰壁など子供達が手に触れる場所は、特に柔らかく保温性のあるシナ材を使用しています。 また、元気な子供達の声に対応するよう、天井材は吸音効果のある木毛セメント板を使って反響しないような工夫をしています。大きな部屋で、元気一杯に声を出せる、保育園になったと思います。

 

いかがでしたか?
不明点はお気軽にお問合わせください。
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どうぞ、じっくりご検討ください。

八潮駅北にある保育園
八潮駅北にある保育園
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八潮駅北にある保育園
ズバリ! 部屋を繋げて、広く使える保育園
   
場  所 埼玉県八潮市
構  造 木造2階
規  模 建築面積 251.67㎡  延床面積 436.73㎡ 

PHOTO: hidehiko nagaishi