大田区の保育園

一歳児と二歳児の行動にあわせた床壁天井

大田区の保育園は、既存のビルの2階にあります。

設計で要求された事は、保育園のインテリア設計でした。
また、この保育園は、一歳児と二歳児を預かるという与件でした。

子供達の歩行に焦点

一歳児、二歳児と言えば、やっと立ち上がって歩き始める時期です。
歩いている子達は、足下がおぼつかなくて、見ているこちらがヒヤヒヤします。
案の定、よく転びます。それでも、また立ち上がって、歩き始めます。

こんな子供達を見ていると、歩行を覚える事が子供の本能のようにも思えてきます。
子供達は、ニコニコしながら歩いているので、私達の気持ちも明るくなるのですが…。

こんな子供達を思いながら、我々が内装設計で何が出来るかを考え、進めました。

まず、子供の歩行に焦点を当てて、不安定ながら歩き始めた子供が、自由に動いたり転んだりできることを考えました。

具体的には、床材をクッション性のある、柔らかい材料を使用しました。
壁はそのクッション性のある床がそのまま50cmほど巻上がっています。
通常使われる巾木(床から6cm程立ち上がっている壁に貼った板)をもう少し長めにして、クッション性を持たせた訳ですが、床からシームレスに繋げてしまえば、素材の種類も少なくなり、施工も容易になります。

子供達は、床の上で転んでも、あるいは壁にぶつかってもクッション性があるので、傷を負う事無く立ち上がり、ニコニコした笑顔でまた歩き始めます。

午睡しやすい色とは…

それから、天井の色にも気を使いました。

子供達は、午睡のために、昼食を食べた後、1時間程度眠ります。その為に、壁は白ですが、天井はクリーム色でやや暖色系の色としています。彩度を落す事で、興奮冷めやらぬ子供達が落着いて眠りに入るようと考えました。

(後日談:子供達の午睡の様子を見たところ、天井を向いて眠っている子も居るのですが、横を向いたり、うつ伏せだったりと様々な姿をして寝ていました・・・天井の色はかなり神経質に決めたのですが・・・(笑))

このように、子供達の行動を考えて、床壁天井の、「素材」や「色」について、考えて設計した物件です。

 

 

いかがでしたか?
不明点はお気軽にお問合わせください。
下記のスライドショーをクリックすると、拡大写真を見ることができます。
どうぞ、じっくりご検討ください。

大田区の幼稚園
大田区の幼稚園
大田区の幼稚園
大田区の幼稚園
ズバリ! 一歳児と二歳児の行動にあわせた床壁天井
   
場  所 東京都大田区
構  造 RC造(インテリア設計)
規  模 99㎡